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当社における修理事例より、自動車の板金塗装・修理のおおよその工程を
説明してみたいと思います。


(1) マツダ RX-8 (4) アルファロメオ 156
(2) BMW 320i ツーリング (5) トヨタ カルディナ
(3) ホンダ オデッセイ (5) メルセデスベンツ E320

(1)マツダ RX-8 右フロントフェンダー・フロントバンパー:板金塗装

>1.マツダ RX-8 修理前 

1.マツダ RX-8 修理前

 駐車場に停めている間に当て逃げされました。車がバックしてきて、その車の左角が当たったようです。

■修理内容
 右フロントフェンダー 板金 塗装
 フロントバンパー右側 部分 塗装

2.マツダ RX-8 板金 

2.マツダ RX-8 板金

 作業の邪魔になる部品を取り外します。フェンダーはヘコミがありますので、スタッド溶接機でパネルのへこんだ部分を引き出して板金します。

3.マツダ RX-8 パテ研ぎ 

3.マツダ RX-8 パテ研ぎ

 板金だけでは滑らかな曲面は作り出せないので、ポリエステル樹脂のパテで成形し、目の粗いペーパーから細かいペーパーまで順に使用して曲面を研ぎ出します。

4.マツダ RX-8 サーフェーサー 

4.マツダ RX-8 サーフェーサー

 フロントバンパーのキズの部分は削って滑らかにし、フェンダーのパテの部分と同様にサーフェーサーという下塗りの塗料を塗ります。これを非常に目の細かい耐水ペーパーで研ぎ出します。

5.マツダ RX-8 調色 

5.マツダ RX-8 調色

 車によって色は少しづつ違っていますので現車に合わせるためにカラーデーターを元にして何種類もの原色を配合して調色します。作成した色はテストピースに塗って、それを車と比較しながら配合を変えていって少しづつ色を近づけていきます。

>マツダ 6.RX-8 塗装 

6.マツダ RX-8 塗装

 バンパーは損傷箇所や色などによっては部分塗装が可能です。車は塗装ブース内のゴミが少なく温度管理の出来る環境で塗装します。
 今回はパールの入った赤色のベースカラーを塗った後、クリアーを塗装する2コートパールです。

7.マツダ RX-8 磨き 

7.マツダ RX-8 磨き

 塗装の後、ブース内で65〜70度で約1時間強、車ごと加熱して塗料内の樹脂をウレタン反応により硬化させることで、硬い塗料膜をつくります。
 塗装の後、磨き作業にて肌を調整します。

8.マツダ RX-8 修理完成  

8.RX-8 修理完成

 最後に損傷のあったランプなどは新品部品と交換し、バンパーなどを組み付けると完成です。

(2)BMW 320i ツーリング 左リアフェンダー・リアバンパー:板金塗装

1.BMW 320i ツーリング 修理前  

1.BMW 320i ツーリング 修理前

 バックして左後ろを柱に当てました。リアフェンダーの損傷は大きいですが、現車では内側から手の入る構造ですので板金修理します。

2.BMW 320i ツーリング 板金  

2.BMW 320i ツーリング 板金

 鋼板で出来ているボディーの外板パネルは、たたく、押す、引き出す、絞る、など様々な方法を使った板金作業で形を元の様に戻していきます。

3.BMW 320i ツーリング パテ付け  

3.BMW 320i ツーリング パテ付け

 板金作業だけでは滑らかな曲面を形成できないので、次にパテを付け、それを研いで曲面を作ります。次にサーフェーサーを塗って研ぎ出します。

4.BMW 320i ツーリング 塗装  

4.BMW 320i ツーリング 塗装

 調色したボディーカーラーを塗ります。今回はシルバーのメタリックですからシルバーのカラーベースを塗って、次にクリアーを塗る2コートの塗装です。

5.BMW 320i ツーリング 修理完成  

5.BMW 320i ツーリング 修理完成

 塗装の後、磨き、部品の組み付けなどの作業を経て完成です。

(3)ホンダ オデッセイ 右クォーターパネル:交換 他

>1.ホンダ オデッセイ 修理前  

1.ホンダ オデッセイ 修理前

 ハンドルを切りながらバックして低いポールに右後部を当てました。

■修理内容
 リアバンパー    交換
 右テールランプ   交換
 右クォーターパネル 交換

2.ホンダ オデッセイ 分解  

2.ホンダ オデッセイ 分解

 最近、樹脂バンパーは大型化していてわかりにくいですが、バンパーで覆われているクォーターパネルの部分もかなり広い範囲で変形しています。

3.ホンダ オデッセイ 部品  

3.ホンダ オデッセイ 部品

 現車の右リアアウトサイドパネルは写真の様な範囲の部品が補修用部品として供給されています。これより必要な範囲の部分を正確にカットして取り付けます。

4.ホンダ オデッセイ 右クォーターパネル切断  

4.ホンダ オデッセイ 右クォーターパネル切断

 パネルの形状や仕上がり観などを考えて切断した新しいパネルに合わせて現車のパネルをカットして外します。スポット溶接部は1つづつドリルで削って除去します。

5.ホンダ オデッセイ 右クォーターパネル取付  

5.オデッセイ 右クォーターパネル取付

 必要な範囲にカットされた新しいパネルはインナーパネルなどにスポット溶接します。旧パネルとの合わせ部は必要に応じて補強板を入れて、突き合わせ溶接をし、その上にパテを入れて滑らかに仕上げます。

>6.オデッセイ 塗装の下処理  

6.ホンダ オデッセイ 塗装の下処理

 パテを研ぎ、水密性の必要な部分にシーリングを入れてから下塗りの塗料であるプラサフを塗ります。プラサフを水研ぎしてから塗装すべき部分を清浄にして塗装できる状態にします。

7.ホンダ オデッセイ 塗装  

7.ホンダ オデッセイ 塗装

 現車の現在のボディーカラーに調色した色を塗装した後、ブース内の室温を65〜70度に約1時間強、加熱して塗料を硬化させます。

8.ホンダ オデッセイ 修理完成  

8.ホンダ オデッセイ 修理完成

 塗装面を磨き、ガラスを張りつけ、新品バンパーなどの部品類を組み付ければ完成です。

(4)アルファロメオ 156 リアドア・クォーターパネル:板金塗装

1.アルファロメオ 156 修理前  

1.アルファロメオ 156 修理前

 左ハンドル車なので右折時に右側を電柱にこすってへこませました。

■修理内容
 右リアドア     板金 塗装
 右クォーターパネル 板金 塗装

2.アルファロメオ 156 板金  

2.アルファロメオ 156 板金

 右クォーターパネルの前下部(ロックピラー部)は構造的に硬い部分なので簡単には外へ出てきません。パネルを引き出すためには様々な工具や機械類を使用します。

3.アルファロメオ 156 パテ研ぎ  

3.アルファロメオ 156 パテ研ぎ

 板金した後、パテを盛りつけて研ぎ出します。それは人間の手による感覚だけが頼りとなる、まさに職人の技の世界です。

4.アルファロメオ 156 サーフェーサー  

4.アルファロメオ 156 サーフェーサー

 ドアの部分はかなり広い範囲でキズがあったので、それらを削った部分やパテを研いだ部分にサーフェーサーを入れます。それを耐水ペーパーで水研ぎします。

5.アルファロメオ 156 塗装  

5.アルファロメオ 156 塗装

 ブース内で塗装します。クォーターパネルは損傷部は小さいですが、塗装範囲はパネル全体になります。塗装した後はブース内の温度を上げて、硬化乾燥(焼き付け)します。

6.アルファロメオ 156 修理完成  

6.アルファロメオ 156 修理完成

 アルファロメオは圧倒的にこの赤色(ロッソアルファ)が多いですが、実車の色は1台1台かなり違っているようです。

(5)トヨタ カルディナ フロントバンパー:部分塗装

1.トヨタ カルディナ 修理前  

1.トヨタ カルディナ 修理前

 フロントバンパー左角の下部を石垣に当てました。樹脂バンパーは損傷箇所や色などの状況により、部分塗装が十分可能な場合があります。

2.トヨタ カルディナ バンパーの下処理  

2.トヨタ カルディナ バンパーの下処理

 フロントバンパーはボディーから外します。樹脂バンパーはフニャフニャでパテによる補修は不安が残りますから、出来るだけ表面を削って滑らかな曲面を形成するようにします。
 しかしキズの深い場合はパテをいれます。

3.トヨタ カルディナ バンパーの塗装  

3.トヨタ カルディナ バンパーの塗装

 パテを研ぎ出して、きれいな曲面を出した後、サーフェーサーを塗り、再度水研ぎします。
 次に調色した色を塗装します。今回はバンパーの左側より損傷部まで通常通り塗って、それからバンパー中央部にかけてボカシ(グラデーション)ます。

4.トヨタ カルディナ 修理完成  

4.トヨタ カルディナ 修理完成

 塗装の後、バンパーは磨き、新品のフォグライトカバーをつけてバンパーをボディーに組み付けます。

(6)メルセデスベンツ E320 左リアドア:交換 他

1.メルセデスベンツ E320 修理前  

1.メルセデスベンツ E320 修理前

 駐車場で左折して柱に左リアドアとその前後のパネルを損傷しました。リアドアは交換するしかない状態です。

■修理内容
 左フロントドア   塗装
 左リアドア     交換
 左リアフェンダー  板金 塗装
 左サイドシルカバー 修理 塗装

2.メルセデスベンツ E320 ドア交換  

2.メルセデスベンツ E320 ドア交換

 新品のリアドアパネルにはボディーカラーは塗装してありません。
 塗装する前にボディーに仮付けして、たてつけ等を調整する必要があります。リアフェンダーの前下部は板金しました。

3.メルセデスベンツ E320 塗装  

3.メルセデスベンツ E320 塗装

 ブース内で塗装します。車の本体側と新品のリアドア、パネル修理したサイドシルカバー、これらの塗装する部分を清浄な表面状態に下処理してから塗装します。

4.メルセデスベンツ E320 修理完成  

4.メルセデスベンツ E320 修理完成

 塗装した新品のリアドアに、以前のドアからガラスや内張り、電気部品などのパーツを移し替えます。
 モール類などで移し替えられないものは、新品部品を取り付けることとなります。

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